買わない暮らしは「人を近づける」

あなたは最近、
どんな買い物をしましたか？

買うことって楽しいですよね。
お金を使ってストレスを発散することもありますし、大好きなものに囲まれる暮らしにも、
心が満たされる側面があります。

ただ僕はここ数年、
島根県の離島に拠点を移したことによってある変化が生まれました。

それが「買わないという選択肢を持つこと」です。

あなたは最近、どんな買い物をしましたか？

家計簿を作って、
自分がどんなものにお金を使っているかと
丁寧に生活をしている人もいれば、

買いたいものはすべて買うんだと
豪快に日々を過ごしている方もいれば、

自分のことではなくて、
子供達にまずは使いたいと
優先順位を決めている方もいるかもしれません。

「買う喜び」がある一方で僕はこの数年、
「買わない喜び」に目が向くようになってきました。

島根県の本土から北に60キロいったところに。
隠岐諸島・海士町という人口2000人ちょっとの離島があります。

僕が暮らすこの島には、
コンビニはありませんし、スーパーもありません。
ドラッグストアもありませんし、もちろん映画館もありません。

また陸続きでいろんなところに繋がっていれば、
車を走らせれば良いのですが、
フェリーでしか他の島に行くこともできませんし、
本土に渡るためには片道3時間半の時間が必要です。

そんな中
買うかどうか迷い、
買わなかったもののひとつに
「ホットプレート」があります。

ホットプレートは
あったら便利ですけど、
そんなに食卓に登場しないですよね。

でも、
家の暮らしの中であれば便利だし、
ずっと使えるものだから買っておこうかな？
と東京では僕も思っていたんです。

けれど、
買わないことによって
生まれるものがあることに気付きました。

それがタイトルにもある通り、
「買わない暮らしは人を近づける」ということです。

反対に言うと「買う暮らしは人を遠ざける」です。

一ヶ月に一回登場するかどうかの
ホットプレートを「借りる」という選択肢を持つことによって、
貸してしてくださった方と心の距離が近づきました。

お借りしたホットプレートで生まれた
豊かな時間に対する感謝の気持ちをお伝えすると同時に、
綺麗にお掃除をして、お土産を持って、お返しに行きます。

すると、
「おー酒でも飲んでけ」と自宅に招いてくださったんです。

そこでお酒やお食事を振舞っていただくと、
僕の中に「お返ししたい」という気持ちが生まれます。

すると「先日のお礼に」といった行動が
お互いに繰り返され、心の距離がどんどん近づいていくんです。

きっかけは「ホットプレートを借りただけ」ですけれど、
こんなにも人と人との距離が近づいていくんだということを、
僕は肌身で感じることができました。

今までは欲しい物があったら、
比較的すぐに「買う」という選択肢しかありませんでした。

けれどあえて「買わない」ことで
人との心の距離が近づくこともあります。

それからというもの、
買いたい物や手元に置いてほしいものがあっても、
すぐに購入することはせずに、
「借りる」という選択肢が僕の中に生まれました。

たったこれだけですが、
僕の中では大発見！

ぜひあなたも
借りる選択肢を持ってみてくださいね。

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